荒野

 

あの人は、荒野の中で、一人ポツンと立っている。

行く先も分からず、戻る場所もなくして、

一人でずっとここに立っていなければいけないのか、と、

心を震わせながらも。

けれども、

誰かの目に留まることを待ち望んでいるように、

二本の足に、ぐっと力を入れて、しゃがむ事なく、立ち、耐えている。

 

わたしは、そんなあなたのことを、

今の、そのままのあなたのことを、

何となく、気づけばいつも、見ています。