光

初めてお会いした時、
私はあなたに、手を、見せてもらった。

その手の中に、大きな決意を感じたから。

あなたは大したことじゃないけど、という風にして笑いながら差し出してくれたけど、
やっぱりその手の中には、これからの自分を見ているという、確かな力を感じた。

それからたくさんのお話をしました。
子供の頃の話、大人ぶっていた時の話、大人になった時の話、
家族のこと、友達のこと、恋愛のこと、結婚のこと、将来のこと、今現在のこと。

たくさんお話をして、私は、その手が、周りから受けた愛情の塊なんだということに気が付いた。
だからその手に、決意を持つことが出来たのだ、と気づいた。
だから思わず、私は、その手を自分の両手で握った。

今はまだ照れ隠しをするように、たくさんのことを乗っけているその手を、
躊躇なく誰かに差し出したり、自分だけのために覆い隠したりしているけれど、

いつかその手からすべてのものが昇華されて、
誰のためでもなく、在ることが必然と思える日が来るまで、
大切に、優しくその手を包んであげていましょう。

見たいものに到達するとき、
今の自分のありのままを、優しく包んでいることが、大切なんだ。