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昔、毎日のように通っていた道を、
最近になって歩くことがしばしばあります。

その道を歩いているとあの頃のことを思い出します。

あのころのその道は、

歩いているのはいったい誰なのかさっぱり分からなかった道。
自分が誰なのか分からなかった道。
何のために、誰のために、どこに歩いているのか分からなかった道。
そのまま歩み続ければ生きることをやめられると思った踏切。
どうしても足が止まって前に進めなかった踏切。
自分のことが大嫌いという言葉ではあらわせない程嫌いだと思っていた道。
自分に、生きる価値はないと思っていた道。

 

それでも、私の足の裏だけは、
地面と接触していて、いなくなっていないことを知らせてくれて、
その道にいることをし続けてくれていた道。
わたしの足の裏の皮膚だけは、
その時とその場と繋がりを持っていてくれた。

 

だから、
あの時歩いたこの道も、
今日歩いてきたこの道も、
全部、自分の歩んできた道で、
その地を踏みしめながら、前に進み続けて来た、
とても馴染みの深い、大切な道。

そして、そんな道も、
見守ってくれる人たちがいることを教えてくれた
かけがえのない、大切な道。