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最近わたしのなかでのお馴染みの(笑)、河合隼雄先生の本を読みました。

『河合隼雄の幸福論』

この本は「しあわせ眼鏡」という題で1993年から1997年に中日新聞と東京新聞に連載されたものをまとめた本でした。

一度は幸せってなんだろうかと考えたこともあるかもしれません。

河合隼雄先生はこう言います。

『幸福の絶頂にあるようなときでも、それに対して深い悲しみ、という支えがなかったら、それは浅薄なものになってしまう。』

口に出さないくらいの日々に少しだけ感じる生きづらさや、大きな心の問題や、そこから見出された幸せを、多くの方と接してお聴きになられた先生だからこそ、幸福について多面的に考えさせてくれ、教えてくれることがふんだんに盛り込まれています。

私たちの視点に立って、そっと寄り添って下さる、人生っていいものなんだなと思わせてもらえます。

 

そしてカウンセラーとしては、こんな一文が印象に残りました。

『音のない音に耳を傾ける態度が、他人を深く理解するのには必要であると思われる。』

 

良い音色であるために、音のない音がそれを支えている、と。